春にむけて林床の整備をしていて、面白い恰好の幼木を見つけました。等間隔に刀の鞘のような茶色いものが付いていました。調べたらウグイスカグラ(鶯神楽)の幼木だとわかりました。ウグイスカグラの幼木や徒長枝の芽には、このような托葉が見られるそうです。冬芽から新しい葉が出ているものもありました(写真中央)。ウグイスカグラは花冠1~1.5cmほどの小さいピンク色の花を咲かせます。今シーズンのウグイスカグラは早くも昨年12月20日に開花し始めて、ひかえめながら園路に彩りを添えてくれています。
(写真)オオアオイトトンボの交尾シーン:このトンボの産卵は水中ではなく木に産み付け、地域によっては初冬まで見られます。
2022年10月撮影
日本はトンボの国なのだと、撮影者のTさんから教えてもらいました。
日本書紀や古事記の国生みの説話で誕生した本州のことを、前者では大日本豊秋津洲、後者では大倭豊秋津島(いずれも「おおやまととよあきつしま」と読む)と名付けています。日本を秋津(トンボの古名)と呼ぶようになったのは、神武天皇が山から眺めた国土(本州)をトンボが繋がっているようだと表現したことが由来だという説があり、日本書記の原文に確かにその記述箇所がありました(・・・、猶如蜻蛉之臀呫焉。」由是、始有秋津洲之號也。)。
なるほど、だから日本はトンボの国ということなのですね。このような日本とトンボの関係を知り、いにしえの情景に思いを馳せるのでした。
ススキやオギ、水辺のヨシなどイネ科の植物の存在感が増してきました。ススキの穂が風になびく風情がいっそうと秋を感じさせてくれます。
2022年9月
秋になり公園の湿地ではタデ科の植物オオミゾソバの花が見頃をむかえています。薄ピンクと白色の小さいお花をよ~く見ると、いろいろな虫たちがやって来ていました。
2022-9-25
サクラの花が終わる頃、バトンタッチをするように一斉にヤマブキとヤマツツジが開花しました。赤と黄色のコラボレーションが春の公園を華やかに彩っています。
冬の渡り鳥であるジョウビタキ(オス)が公園にやってきました。すぐ近くに林床作業をするスタッフたちがいても、我関せずといった感じで、園路のお立ち台がよほど気に入ったとみえて、何度もやってきては写真のモデルになってくれました。
2021-12-19
黒川谷ツ公園の景色はすっかり晩秋色に塗り替えられています。
冬にむかって落葉樹の木々は葉を落とし、徐々に林床が明るく日が射すようになりました。来春いち早く芽吹く草花たちは、沢山の日光の恩恵を受け、来春の芽吹きの準備を始めていることでしょう。
2021-11-21
親指の先ほどの小さなシュレーゲルアオガエルに出会いました。よく見ると、お尻にはオタマジャクシの名残のしっぽがまだついています。可愛いですね。
外来種っぽい名前ですが、日本の固有種です。公園内の田んぼや湿地に生息し、春になるとコロコロという鳴き声の大合唱が響きわたります。
アオガエル科アオガエル属
他の種類のカエルより一足早くニホンアカガエルの産卵が始まり、公園内の水辺で写真のような卵が見られます。2月21日の公園開放日の午前中にメスに遭遇し、公園来園者の方々に観察していただける良い機会となりました。本人はちょっとびっくりしたことでしょうね。
アオジという冬の渡り鳥が見られます。キタテハ(写真中央)は成虫で越冬する蝶で、冬の暖かな日には、写真のように翅を広げて日光浴をしに姿を現わすことがあります。2020年12月~2021年2月撮影
11月に入りカワセミのメスが公園によくやって来るようになりました。東西に細長い公園の中央には開けた水辺があり、そこでドジョウなどの水生生物を捕食しています。獲物を狙うときの眼差しが鋭いですね~。そしてメタリックなブルーの背の輝き・・・保全作業中のスタッフは一瞬にしてその美しさに心を奪われました ❣
少し曇っていたこの日、田んぼにはオオミゾソバやミゾソバ、アキノウナギツカミなどに交じってコブナグサが一層秋らしさを感じさせました。
草地で出会ったオオウンモンクチバはまるで枯葉のよう。
林の道にはハナビラニカワタケの大きな塊が・・・チャノキの花も咲いていました。(撮影:yS)
この日は、外来植物の除草作業日でした。作業の合間の観察の際に、湿地、や、田んぼ周りで見かけた花です。
写真は、ツユクサ。イボクサ。ミズヒキ。オオミゾソバ2枚です。
9月も半ば、急に空気がひんやりしてきました。9月16日は、公園開放日です。きっと公園は秋らしさが増していることでしょう。
写真は、昨年(2019年)の9月半ばの写真です。今年は、何に出会えるでしょう?
ヤマユリが見事に咲いていました。はるひ野駅側から100個ほどのヤマユリの花が咲いているのが見えます。
担当者を中心に、毎年、周囲の草を刈り、茎に絡みつくつるを取り除き、繰り返し世話をして育ててきました。この地に自生するヤマユリです。
ヤブカンゾウやチダケサシもまだ咲いていました。雨上がりの林内の歩道には、キノコが顔を出していました。
写真上側左から コナラの新緑 E田のフジが満開です ジュウニヒトエ
写真下側左から オカタツナミソウの蕾 フタリシズカ ヤマトクロスジヘビトンボ
この日の黒川谷ツ公園は、汗ばむほどの暖かさであった。お腹が大きく膨らんだカエルが田んぼにいたが、産卵が近いと思われた。晴れた青空が、田んぼの水面に映って美しかった。
8月、カラスウリの花がやっと咲きました。
公園内のコナラの木には、樹液がしみ出す木があります。写真のコナラの木には、シロスジカミキリの開けた穴が多数あり、昼夜問わず、虫たちが集まっています。
写真の上段左から、カラスウリの花の開花。カナブン。シロスジカミキリ。
写真の下段左から、名前の不明な蛾とコクワガタ。
写真は順番に、ヘビイチゴの赤い実、モンキチョウ、キタキチョウ
ヒカゲチョウ、ツバメシジミ、ベニシジミ。
ホウノキの大きな花が咲いています。ホウノキの大きな葉っぱに、大きなつぼみが乗っています。
スイカズラ(つるになる木)の白い花に、黄色い花が混ざっています。咲いた時は白色ですが、のち、黄色に変わります。
フジの花が咲きました。フジの紫の花が水面に浮いていました。
エナガは群れで黒川谷ツ公園にやってきます。長い尾羽が特徴です。エナガの大きさは13.5cm、スズメの大きさは14.5cmです。写真を撮ったM.K.さんによると、エナガがいつも来るところがあるので、この枝に狙いを定めてジッと待っていたそうです。まぶたにアイラインのように黄色い線が見えます。2019年5月西の林で撮影。
ムラサキツメクサ(アカツメクサ)が咲き出しました。ムラサキツメクサは、ヨーロッパ原産の多年草です。明治初期に牧草として渡来し、全国に野生化しました。田んぼや水路のエリアでは、シオカラトンボをはじめ6種類のトンボが飛び交っています。写真は羽化したばかりのシオカラトンボです。
田んぼの畦道もにぎやかになってきました。咲き始めたシロツメクサが、去年よりも美人に見えました。
大きなコナラの緑がすがすがしく、近づくと、花がついていました。ウワミズザクラが真っ盛りでした。
観察の合間は、オカリナ演奏でくつろいでいただきました。
3月20日の公園開放日に出会った花たちです。アオイスミレの群落とナガバノスミレサイシンです。水路際では、モミジイチゴが下向きに花を咲かせました。キブシも咲きました。コブシは6分咲きですので、今度の土日23日24日が見頃かも。
紅梅とキブシの花が咲きました。毎年、紅梅は1月の下旬に、キブシの花は4月の初めごろに見られます。
やはり4月に咲きだすウグイスカグラの花も咲きました。
11月25日、林の中で、子ダヌキが死んでいました。
外傷はないけれど、腰のあたりの毛が薄くなっていました。交通事故ではなさそうです。病気かな?
かわさき宙と緑の科学館に連絡したら、引き取りに来てくれました。
はく製か骨格標本にするとのことです。担当の方は、この公園に子ダヌキがいたことは記録に残りますと、言ってくれました。
死因は不明ですが、寒くなると、毛が少ない子供から死んでしまうそうです。
少し前、親子4頭のタヌキを見かけたばかりでしたので、とても残念です。
アカバナ、ツリガネニンジン、ツルマメなど秋の花が咲いています。
南大東島付近に接近した台風の影響で、お天気は、朝から曇ったり小雨が降ったり・・・予定していた「半日活動参加と生きものさがし」への参加があるかどうか? 心配していましたが、4家族の皆さんが来てくれました。やはり人気があるのは、「アメリカザリガニ駆除体験」です。
サポーターと一緒に、仕掛けてあるトラップ(罠)を引き上げて、アメザリと、罠の中に入っていたその他の水生生物を分けてバケツに入れました。
そのあと、みんなで水生生物を見ながら説明を聞きました。みんな興味津々! この日は、アメリカザリガニの他には、トンボのヤゴたち、ドジョウなどの魚類、マツモムシやカエルのおたまじゃくし、ちょっと珍しい水生昆虫も少し。そうっと手に乗せて「ぬるぬるする~。」 「ごそごそしてる。」 「かわいい~~」などなど。
今よりももっとたくさんのアメリカザリガニがいたころは、ここの水辺に生きていられなかったいろいろな生き物たちに出会いました。
公園の入り口階段横には、6月6日から咲き始めた「オカトラノオ」の花が、たくさんありました。 昼頃からは、やはり雨になり、トンボもチョウも姿を現してくれませんでした。 みんな、また晴れた日に来てくださいね!
午後、雨の公園で見つけたのは、湿地に咲き始めた「オオミゾソバ」のピンクの花。白い雄しべの先にも雨粒が光ってました。 林の中には、「ハエドクソウ」の小さな花たちが・・・こちらも雨に濡れていました。 写真は撮れなかったけれど、葉の裏には、カノコガやヤマトシリアゲがひっそりしていました。
オカタツナミソウ(シソ科)は、あまりかんかん照りではなく、少し日陰が好きなようです。県道に面した池の奥に一面に咲いていました。
田の畔に広がって咲いていたヘビイチゴは、すっかり真っ赤な実になっていました。毒ではないけれど美味しくないから「蛇が食べる苺」とは・・・
明るい草地に4ミリくらいの小さい白い花「ツメクサ(爪草)」が咲いていました。細い葉が、鳥の爪に似ているからとのネーミング。
オオバコの花 タツナミソウ(立浪草)花は片側を向いています。 マユミ(真弓)この材で弓を作ったことから。
寒くなると実が四つに裂け、赤い種子がのぞく
水辺ゴウソが垂れ下がって揺れています。大きなトゲトゲは、オニスゲ。 小さな虫たちも出てきているのでテントウムシも忙しそう。
ヘビイチゴの実が、赤くなりました。やや日陰が好きなヤブヘビイチゴには、まだ実ではなく花が咲いていました。コヒルガオも咲き始めました。
公園内は、すっかり秋色。タデ科の花たちがたくさん咲いています。ネキトンボや秋のイトトンボたちも姿を見せています。
あなたもジンドゥーで無料ホームページを。 無料新規登録は https://jp.jimdo.com から